2014年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第110回ワールドシリーズ(英語: 110th World Series)は、10月21日から29日にかけて計7試合が開催された。その結果、サンフランシスコ・ジャイアンツ(ナショナルリーグ)がカンザスシティ・ロイヤルズ(アメリカンリーグ)を4勝3敗で下し、2年ぶり8回目の優勝を果たした。 ワイルドカード球団どうしがシリーズで対戦するのは2002年以来12年ぶり2度目で、2012年にワイルドカードゲームが創設されてからは初めて。ジャイアンツは敵地での最終第7戦を制して優勝を決めたが、これは1979年のピッツバーグ・パイレーツ以来35年ぶりである。シリーズMVPには、第5戦に先発登板して完封勝利を挙げるなど、3試合21.0イニングで2勝1セーブ・防御率0.43という成績を残したジャイアンツのマディソン・バンガーナーが選出された。 今シリーズは、バド・セリグがMLB機構の第9代コミッショナー在任中に開催された最後のワールドシリーズだった。また、ビデオ判定の対象が本塁打に関係するプレイのみからほぼすべてのプレイに拡大されて以来初のシリーズでもあり、第4戦の6回裏にはシリーズ史上初の "チャレンジ" が行われた。