1979年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月2日に開幕した。アメリカンリーグの第11回リーグチャンピオンシップシリーズ(11th American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、翌3日から6日にかけて計4試合が開催された。その結果、ボルチモア・オリオールズ(東地区)がカリフォルニア・エンゼルス(西地区)を3勝1敗で下し、8年ぶり6回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。 この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、オリオールズが9勝3敗と勝ち越していた。エンゼルスにとって、今シリーズは球団創設19年目で初めて出場したポストシーズンのシリーズであり、第3戦は球団初のポストシーズン勝利だった。その第3戦でサヨナラ打を放ったラリー・ハーローは、シーズン途中でオリオールズから放出されてエンゼルスへ移籍した選手だった。しかしオリオールズは、翌日の第4戦に勝利し優勝を決めた。このあとオリオールズは、ワールドシリーズではナショナルリーグ王者ピッツバーグ・パイレーツに3勝4敗で敗れ、9年ぶり3度目の優勝を逃した。