1975年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月4日に開幕した。アメリカンリーグの第7回リーグチャンピオンシップシリーズ(7th American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、同日から7日にかけて計3試合が開催された。その結果、ボストン・レッドソックス(東地区)がオークランド・アスレチックス(西地区)を3勝0敗で下し、8年ぶり9回目のリーグ優勝および8回目のワールドシリーズ進出を果たした。 この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、6勝6敗の五分だった。アスレチックスは前年までワールドシリーズ3連覇中であり、今シリーズでも突破を有力視されていたが、レッドソックスはアスレチックスに1勝もさせずにシリーズを制した。今シーズン終了後、翌オフシーズンからのFA制度導入が決まると、アスレチックス球団オーナー兼GMのチャーリー・O・フィンリーは主力選手の放出に動き始め、球団は一時代の終わりを迎える。一方のレッドソックスは、ワールドシリーズではナショナルリーグ王者シンシナティ・レッズに3勝4敗で敗れ、57年ぶり6度目の優勝を逃した。