1969年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月4日に開幕した。アメリカンリーグの第1回リーグチャンピオンシップシリーズ(Inaugural American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、同日から6日にかけて計3試合が開催された。その結果、ボルチモア・オリオールズ(東地区)がミネソタ・ツインズ(西地区)を3勝0敗で下し、3年ぶり3回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。 前年までのMLBでは、アメリカンリーグもナショナルリーグも、総当たりのレギュラーシーズンで最高勝率を記録した球団がそのままリーグ優勝となり、ワールドシリーズへ進出していた。それがこの年から、東・西2地区に分かれてそれぞれのレギュラーシーズン優勝球団を決めたうえで、その地区優勝球団どうしが5戦3勝制のリーグ優勝決定戦で対戦し、そのシリーズを制した球団がワールドシリーズへ進出する方式に改められた。