硫化カリウム(りゅうかカリウム potassium sulfide)は化学式K2Sで表される無機化合物。結晶構造は逆蛍石型で、小さなカリウムイオンK+による立方体の内部に、大きな硫化物イオンS2−が入り込む構造となっている。その格子定数はa = 7.39Åである。 硫化物イオンは電荷密度の高い陰イオンであり、加水分解により水酸化カリウムと硫化水素カリウムに分解される。このため水溶液は強アルカリ性を示す。 カリウムと硫黄との直接反応により合成され、実験室レベルでは、通常は無水液体アンモニア中で反応を行う。