施 耐庵(し たいあん)は、中国の小説で四大奇書の一つである『水滸伝』の作者とされる人物。元貞2年(1296年)に生まれ、洪武3年(1370年)に没したという。元末明初期の人と思われるが、水滸伝の作者として名が見えるのみであるため、経歴はよくわかっていない。実在したのかさえも定かではないが、『興化県続志』に施耐庵伝と明初の王道生『施耐庵墓志』が掲載されている。『七修類稿』、『百川書志』等は銭塘の人としている。