慕容 翰(ぼよう かん、? - 344年)は、五胡十六国時代前燕の人物。字は元邕。昌黎郡棘城県(現在の遼寧省錦州市義県の北西)を本貫とする鮮卑慕容部の出身である。慕容廆の庶長子であり、異母弟に慕容皝・慕容仁・慕容昭・慕容評・慕容幼らがいる。波乱に富んだ一生を送り、その生涯において様々な勢力を渡り歩いた。前燕の将軍としては高句麗・宇文部征伐に功績を挙げ、前燕の遼東・遼西地方における支配権確立に大いに貢献した。