『怒りについて』(いかりについて、ラテン語:De Ira、英語:On Anger)は、ローマ帝国の哲学者・政治家の小セネカによってラテン語で書かれた、「対話篇」の名で呼ばれる全十二巻の哲学書のうちの1つ。この作品でセネカは、怒りという感情・情念(ペーソス)をストア派の見解に基づく定義・説明をおこないながら、いかにして抑止・制御するか論じた上で、実践的な治療法を提示している。