千總(ちそう)は、京都府京都市中京区にある京友禅の老舗。弘治年間(16世紀後期)に興ったとされる法衣業「千切屋」の流れをくむ一社で、千切屋一門の始祖は千切屋西村与三右衛門と伝わる。 千總では代々当主が總左衛門を名乗り(總左衛門のほか宗左衛門、惣左衛門あり)、千切屋の「千」と總左衛門の「總」により「千總」を屋号とす。千總の紋は滕(千切)に橘、菊、藤の花をあしらったもの。創業は1555年とし、1937年に千總の名で株式会社化、全国の百貨店・呉服店に販路を持つ。現在の当主は 十五代西村總左衛門(西村公男)。千總資料館には、衣装関連の美術品や資料が収蔵され、その一部は千總ギャラリー(本社2階)や貸出先の美術館で展示されている。