一条鞭法(いちじょうべんぽう)は、中国の税制。とを一括して銀納する税制であり、明王朝の後期には中国各地で施行された。 16世紀に入り、海禁政策が弛緩してアメリカ大陸や日本から多くの銀(メキシコ銀、日本銀)が流入したことが背景にある。16世紀中ごろには既に江南などで実施されており、16世紀末の万暦帝期において、宰相張居正のもとで全国に広まった。複雑化していた税制を、丁税(人頭税)とにまとめ、一括して銀で納税することを定めたものである。のちの清代における地丁銀制に影響を与えた。