バースィル・アサド(アラビア語: باسل الأسد、Bāsil al-‘Asad、1962年3月23日 – 1994年1月21日)は、シリア人のエンジニア、軍人、政治家。シリア・アラブ共和国の元大統領ハーフィズ・アル=アサドの長男であり、現シリア大統領バッシャール・アル=アサドの兄である。 1984年以後、ハーフィズの後継者として最も有力視されていたが、1994年に自動車の事故により亡くなった。 なお、باسل الأسد という名前は、定冠詞を省略せずフスハー風にカナ転写する場合、バースィル=ル=アサドなどと転写する。同じく定冠詞を省略せずアーンミーヤ、レバント方言風にカナ転写する場合、バーセル=ル=アサドなどと転写する。英語等、ラテン文字の文献は、Bassel al-Assad の表記が多いが、Basil 表記もある。没後は「殉死者バースィル」(バースィルル・シャヒード)と呼ばれた。