本項では19世紀半ばに古代遺跡カルフ(現在ではニムルドとして知られる)で著名な考古学者オースティン・ヘンリー・レヤード卿によって発見されたアッシュル・ナツィルパル2世像について解説する。この像はアッシリアの全身像の貴重な作例である。制作されたのは前883年から前859年の間であり、保存状態の良さと精緻な細工によって長く称えられている。1851年以降、大英博物館のコレクションに加えられている。