『いちご白書』(いちごはくしょ、原題:The Strawberry Statement)は、アメリカ人作家(James Simon Kunen)によるノンフィクションである。著者が19歳の時に書かれ、コロンビア大学での1966年から1968年までの体験、特に1968年の抗議行動(en)および学生抗議者による学部長事務所の占拠についての年代記となっている。同書を原作にした映画は、アメリカでは興行的に振るわなかった。しかし日本では『イージー・ライダー』や『俺たちに明日はない』と並ぶ、アメリカン・ニューシネマの人気作品となった。 『いちご白書』という題名はコロンビア大学の学部長ハーバート・ディーンの発言に由来する。ディーンは大学の運営についての学生の意見を、学生たちが苺の味が好きだと言うのと同じくらい重要さを持たないものとして見下した。 ディーンは事実が間違った形で引用されたとしばしば述べている。学内ラジオ放送局 による1988年のインタビューによれば、彼にとって大学のポリシーに対する学生の意見は重要であるものの、もし理にかなった説明がないものなら、彼にとっては「苺が好きな学生が多数派か否か以上の意味を持たない」、というのが彼の主張である。