MDNA Tourはアメリカの歌手マドンナによる通算9度目のツアーのタイトル。通算12番目のスタジオアルバム『MDNA』に連動して行われた。2012年5月から12月にかけて南北アメリカ、ヨーロッパと中東にて公演が行われ、アラブ首長国連邦、ウクライナ、スコットランド、コロンビアでは初来訪の公演が行われた。当初は2013年初頭にオーストラリア公演が計画されていたがキャンセルとなった。 マドンナはショーのテーマについて「闇から光への旅」と表現し、演出には暴力や銃、人権問題やヌード、政治問題などの議論を呼ぶものが含まれていた。特にロシアでは脅迫や訴訟も繰り広げられ、論争の尽きないツアーであったが、コンサート自体は批評家からも商業的にも好評でチケットは完売となり、ビルボード誌の週間興行成績チャートでは計5回の第一位という記録を達成した。 ビルボード誌の集計によると、同ツアーは残り16公演分を残した集計期間だけで2億2,800万ドル(約191億5千万円)のチケットの売上げを記録し、同時に2012年の最高興行収入を上げたツアーとなった。2013年に発表された最終興行総収益額は3億516万ドルに登り、歴代興行収入ランキングでは第10位になった。