GPLフォント例外(GPLフォントれいがい、英: GPL font exception clause、短くGPL+FE)とは、GNU General Public License(GNU GPL、単にGPL)の下頒布されるデジタル・フォントをデジタル・ドキュメント・ファイル内部に「埋め込む」("embed")場合、ドキュメント自体の利用許諾条件をGPLとすることなく、それを法的に許可するGPLの追加的条項(optional clause)である。もしくはその例外条項付きGPLのことを指す。この条項が存在しないGPLフォントの場合、デスクトップ・パブリッシング(DTP)に使用される可能性のあるフォントをオープンソース・プロジェクトが頒布する際に法的な矛盾を抱える場合がある。後述の通り、GPLのライセンス発行元であるフリーソフトウェア財団(Free Software Foundation, FSF)はフォントに関してもライブラリのリンク同様(ライブラリ・リンクに関しては当該記事参照)、フォントを埋め込んだドキュメントがフォントの派生物や二次的著作物であると主張している。従ってGPLのコピーレフト要件により、原則GPLフォントを埋め込んだドキュメントはGPLの保護対象となる、すなわちGPLで利用を許諾しなければならない。もしそれが不可能な場合(例えばドキュメントのテキストが独占的条件でのみ利用が許可されている場合)はその結合されたドキュメントは法的には頒布できなくなる。Free Software Magazineの編集者テリー・ハンコック(Terry Hancock)によると、「他にもいくつかフリーフォント(フリーソフトウェア・フォント)・ライセンスが存在するが、フォント例外条項付きGPLがもっとも単純かつ互換性が高い。」と述べている。GPL+FEはコピーレフトによるオープンソース・デジタル・フォントの共有のための戦略的手法であり、SIL Open Font License(SIL OFL, OFL)に匹敵するものである。"Libre Graphics Magazine"のデイヴ・クロスランド(Dave Crossland)の説明によると、「コピーレフト・フォントというのは、仮に通常、フォントの利用条件に例外条項が存在しない場合、それを利用するドキュメントに思わぬ影響を与える(出し抜く、overreach)場合がある。そのような例外条項とは即ち、ドキュメントに含まれているテキスト、写真イメージなどの画像、図版、意匠などが利用の際に要求する許諾条件・ライセンスに影響を与えることなく、フォントの一部とドキュメントを結合する(combine)ことを可能にする追加的許可条項(additional permission)のことである。こんにち、自由な利用を許可するフォント("libre" font)の大半はSIL OFLまたはフォント例外条項付きGNU GPLのようなコピーレフトライセンスで利用が許諾されている(両ライセンスについては、GNUプロジェクトのGPL遵守の為の基準を述べた"GPL FAQ"でも解説されている)。」
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