本初子午線(ほんしょしごせん)とは、経度0度0分0秒と定義された子午線(経線)のことである。「本初」とは「最初・首位」という意味である。赤道や地理極という明確な基準のある緯度と異なり、経度には明確な基準が自然には存在しないため、本初子午線は人為的に設定する必要がある。過去、世界各地で様々な子午線が本初子午線に設定されてきた。加えて、経度の測定には技術的な困難があった(→経度の歴史)。2012年現在ではIERS基準子午線が、国際的に使用される本初子午線となっている。このIERS基準子午線はイギリス・ロンドン郊外のグリニッジ天文台を通過するグリニッジ子午線から東に5.64秒、距離にして102.5 mの位置を通過している。したがって、グリニッジ子午線は、本初子午線ではなくなっているのであるが、二つの子午線は、全地球的には極めて近いことから、現在でも「グリニッジ子午線」が「本初子午線」の意味で用いられることがある。本初子午線は、180度経線とともに大円を形成する。この大円により、地球表面は2つの半球に分けられ、本初子午線の東の半球を東半球、西の半球を西半球という。
This content in DBpedia Japanese is extracted from Wikipedia by DBpedia Community and is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.