性同一性障害(せいどういつせいしょうがい、英:Gender Identity Disorder, GID)は、『生物学的性別(Sex)と性の自己意識(Gender identity、性自認)とが一致しないために、自らの生物学的性別に持続的な違和感を持ち、自己意識に一致する性を求め、時には生物学的性別を己れの性の自己意識に近づけるために性の適合を望むことさえある状態』をいう医学的な疾患名。やや簡潔に『性の自己意識(心の性)と生物学的性別(身体の性、解剖学的性別)が一致しない状態』とも説明されている。その病状を持つ者は性同一性障害者(せいどういつせいしょうがいしゃ)、GID当事者(ジーアイディーとうじしゃ)などと呼ばれる。また日本などにおける診断名のみならず、身体的な性別と性自認が一致しない人に対する幅広い表現としてトランスジェンダーという言葉がある。なお、体の性の変異に関わる性分化疾患、性的指向に因る同性愛や性自認によるものではない異性装とは根本的に事象が異なる(後述参照)。日本精神神経学会のDSM‒5病名・用語翻訳ガイドラインではgender dysphoriaの訳名を性別違和(せいべついわ)に名称変更した。ただし同学会では診断名としては「性同一性障害」を使用している。
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