基(き、group、radical)は、その指し示すものは原子の集合体であるが、具体的には複数の異なる概念に対応付けられているため、どの概念を指すものかは文脈に依存して判断される。分子中に任意の境界を設定すると、原子が相互に共有結合で連結された部分構造を定義することができる。これは、基(または原子団、group)と呼ばれ、個々の原子団は「~基」(「メチル基」など、"- group")と命名される。さて、問題の「基」という語は、上に述べた原子団を指す場合と、遊離基(またはラジカル、radical)を意味する場合がある。後者の用語法は、日本語でかつて遊離基の個別名称を原子団同様に「~基」(「メチル基」など)としていたことに由来するが、現在ではほとんどの場合「ラジカル」「遊離基」と呼ぶ。原語における経緯についてはラジカル (化学)の項に詳しい。以上、語義の変遷は、おおかた右図のようにまとめられる。以下この記事では、原子団たる基(group)について述べる。
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