ワシントン大学(Washington University in St. Louis)は、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイスにある私立大学。1853年創立。大きく7つの大学院と学部によって構成され、全米でトップレベルとされる教育機関のひとつで、ヒドゥン・アイビーに数えられる。毎年更新される全米大学ランキングでは常にトップ10にランクし、「中西部のハーバード」と親しまれている超難関校。医療、社会福祉、都市・建築などの分野が有名で、特にメディカル・スクール(医科大学院)はその業績において世界的な知名度を誇っており、数多くのノーベル賞受賞者を輩出している。中規模な大学にもかかわらず、現在22人のノーベル賞受賞者が所属しており、そのうち9人が先駆的研究を行っている。2006年度には連邦政府から4億3400万ドルの研究基金を受け、全米で7番目に寄付金の多い大学としてランクされている。設立当初はエリオット・セミナリー(Eliot Seminary)と呼ばれていたが、アメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンにちなみ、1854年にワシントン・インスティテュート(Washington Institute)、1856年に現校名(Washington University)に変更された。場所における混同を避けるために、1976年に評議委員会によって"in St. Louis"がつけ加えられた。公式には"The Washington University"としているが、日常では主に呼称・略称として"Wash U", "WUSTL"が用いられる。