レナード・N・スターン・スクール(The Leonard N. Stern School of Business)は、ニューヨーク大学(New York University)の経営大学院(MBA)である。スターン・スクール(Stern School)、またはスターン(Stern, NYU Stern)と呼ばれる場合が多い(以下、スターン)。スターンは、1900年に設立された世界最古のビジネス・スクールの一つだが、現在では全米トップ10のビジネス・スクールの一つとして知られており、卒業生はウォール・ストリートの金融機関や大手コンサルティング会社、エンターテインメント業界まで幅広い分野で活躍している。特に、フィナンシャル・タイムズが発表するMBAランキングのファイナンス部門において2年連続で世界1位(2010年は2位)にランクするなど、金融分野においては世界屈指の評価を受けているが、マーケティングやアカウンティング(会計学)等の分野についても高い評価を得ている。スターンのMBAプログラムでは、ファイナンス、コーポレートファイナンス、マーケティング、ストラテジー(企業戦略)等の伝統的分野に加え、エンターテインメント・メディア関連、ラグジュアリー・マーケティング、デジタル・マーケティング等、合計21の専攻分野(Specialization。3つまでの選択が可能)(2012年現在)が提供されており、金融分野以外における学生のキャリア形成にも幅広く対応している。また、世界経済の中心地であるニューヨークの中心部(ロウアー・マンハッタンのグリニッジ・ヴィレッジ)に校舎を構えることにより、実業界と強い関係を構築していることも同校の特色の一つである。スターンは、世界のMBAプログラムの中でも最難関校の一つであると言われており(毎年の合格率は13%~15%)、GMATおよびGPAの高得点が必要とされている(2011年入学者(Class of 2013)のGMAT平均点は719点、GMATレンジ(80%)は680~760点。)。