リン酸カルシウム(リンさんカルシウム、英: calcium phosphate)はカルシウムイオンとリン酸イオン(PO43-)または二リン酸イオン(P2O74-)からなる塩の総称である。骨の約70%はリン酸カルシウムの一種であるヒドロキシアパタイトからできている。カルシウムと、リン酸の比率の違いにより、様々な相が知られている。pH 4以下の酸性条件では、酸性相であるDCPD又は、DCPA(Brusite, Monetite)が安定相となり、それ以上のpHである中性、塩基性条件下では、ハイドロキシアパタイト(HAP)が安定相となる。弱酸性より高いpHの常温の溶液中でカルシウムとリン酸を混合した場合、アモルファス相が初生相として出現した後、構造相転移により結晶相へと転移する。一般にこの過程を経て形成した結晶相の結晶度は非常に悪い。
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