『ラ・マンチャの男』( -おとこ、英: Man of La Mancha)は、セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』をもとにしたミュージカル作品。脚本デイル・ワッサーマン、音楽ミッチ・リイ。1965年にブロードウェイでリチャード・カイリー主演で初演され、ニューヨーク演劇批評家賞などを受賞、5年6ヵ月のロングラン公演を記録した。その後も世界各地で公演されている。日本では1969年より九代目松本幸四郎が主役を務める日本語版が名高いが、彼が六代目市川染五郎時代の1970年にはブロードウェイにわたってこの役を英語でもこなしている。俳優の二瓶正也は、当初は天本英世が主演を務める予定であったが、東宝の判断により人気のある松本に変更されたと証言している。脚本は、セルバンテスが小説『ドン・キホーテ』を着想したのはセビリアで入牢している時だったという事実をもとにしている。セルバンテスと牢獄の囚人たちの現実、彼らが演じる劇中劇におけるラ・マンチャの田舎郷士アロンソ・キハーナの「現実」、そしてキハーナの「妄想」としてのドン・キホーテという多重構造となっている。当初はテレビドラマとして書かれた。これをミュージカルにすることを提案したのが製作者アルバート・シェルダンと演出家のアルバート・マールである。
This content in DBpedia Japanese is extracted from Wikipedia by DBpedia Community and is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.