メルヘン、メルヒェン(独: Märchen)は、ドイツで発生した散文による空想的な物語。非常に古くて重要な文学形式の一つであり、英語ではフェアリーテール(fairy tale、妖精物語)、フランスではコント(contes de fée)と呼ばれるものに相当する。そのルーツを説話(おとぎ話)、口承文芸に持つフォルクスメルヘン(Volksmärchen、民話、民間メルヘン)と、それらを元に創作したクンストメルヘン(Kunstmärchen、創作メルヘン、創作童話)がある。メルヘンの特徴として、動物が話をしたり、魔女や魔法使い、巨人といった魔法の助けを得るなどの空想的な要素がある。ドイツではメルヘンの概念はグリム兄弟によって形作られたと言われている。やがてその作品の多くから、Robert Bürknerのような、現代で上演されるメルヘン劇が始まった。日本ではメルヘンは、おとぎ話・童話、あるいは童話的な素朴な空想を含む物語の意味で使われることが多く、それらの雰囲気を指してメルヘンチック、メルヘンタッチといった和製語も使われる。また児童文学においては、主人公がもともとその世界の住人であるものをメルヘン、主人公が異世界と行き来するものをファンタジーと分類する。
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