滇緬線(てんめんせん、中国名:滇缅铁路)は、イギリス占領下のビルマ(現ミャンマー)と中国雲南省の昆明を結ぶ予定であった未完成鉄道である。20世紀当初は、この鉄道の開通によりヨーロッパ・中国南方間をマラッカ海峡を経由せずに往来・交易できることが期待されていた。本鉄道の構想は19世紀よりあり、日中戦争中、蒋介石への軍事支援を行うためのルート整備の一環として1938年に着工した。1942年、日本がビルマを占領したため建設は全面的に中断した。戦後、中国が中国共産党の支配下になり、ビルマも独立したため、共産党中国・イギリスともに本鉄道の建設を放棄、現在は100km以上に及ぶ遺構のみが残る未成線となっている。
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