タボル山(tabor)はガリラヤ湖南端の西方約20kmの地点にあるおわん型の山で、標高588mでアラビヤ語では「ジェベル・エト・トゥール」と呼ばれる。ヘルモン山、カルメル山と並んでパレスチナでは有名な山である。バラクと女預言者デボラが召集した北6部族の連合軍が、タボル山に集結して、シセラの軍隊を迎え撃って、大勝利を収めた。預言者ホセアはタボル山が偶像礼拝の場になったことを嘆いた。前218年に、タボル山頂の町を占領して要害にした。前105年には、ナンナエウスの指揮するユダヤ人がタボル山を占領し、防備を固めたが、前70年にローマ軍に陥落した。2世紀頃、イエス・キリストの「山上の変容」の山であるという伝説が生まれた。この伝説に基づいて、326年にローマ皇帝コンスタンティヌスの母ヘレナが聖堂を建設し、次々に教会堂と修道院を建設したが、イスラム教徒の支配下で破壊された。19世紀になって教会堂と修道院を建設されたものが今日現存している。
This content in DBpedia Japanese is extracted from Wikipedia by DBpedia Community and is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.