タイム(Time)は、1981年に発表されたエレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)のアルバム。前作「Discovery」(1979年)、映画のサウンドトラックを担当した「Xanadu」(1980年)のヒットを受け、人気、知名度の絶頂期にあった時期に発表された。全英アルバムチャート第1位を獲得。しかしながら全米チャートでは、ツアーの不調もあり、Billboard POP Albums最高位16位に留まり、米国での人気に翳りが差す結果となった。このアルバムは、「時間」をテーマにしたコンセプト・アルバムで、当初は二枚組での発売を企画していた。しかし、レコード会社(JET Records)の強い希望によりシングルアルバムとして発売された。全曲ジェフ・リンが作詞、作曲、プロデュースを担当しており、エレクトリックPOP的な要素を強めたPOPな楽曲が目白押しの作品である。主人公が2095年の世界に生きる未来人という設定で、過度のテクノロジーが発達した未来の世界の「21st Century Man」が古き良き時代(アルバム発表時の1981年当時)を振り返る内容の楽曲も収録されており、決して未来は明るくないという英国的なシニカルなニュアンスが込められている。日本国内ではとても人気の高い「トワイライト」が収録されている。しかし、今までのELOのトレードマークであったストリングス・オーケストラサウンドを大幅に排除し、シンセサイザー中心の完全なポップ・バンドに変貌してしまったことに対して、発売当時、「過度の商業主義に成り下がった」という批判も強かった。なお、本作から生まれた大ヒット曲「Hold On Tight」(全米最高位10位、Billboard Pop Singles、1981年)は、レコード会社からの「ニューアルバムには、次の『Don't Bring Me Down』となるようなヒット曲を必ず収録するように」という強う要望に応える形で、アルバム完成後に急遽ジェフ・リンが書き下ろして追加したものである。本アルバムでのリンの意向に沿った曲ではないため、プロデューサー ジェフ・リンとしては完成したコンセプトアルバムのどこにこの曲を入れたらいいのか相当悩み、アルバムの最後に唐突に始まるような形で入れることにした。当初リンは、レコード会社の圧力に負けてこの曲をアルバムに無理矢理入れたことに対し、かなり不満を持っていたようだが、結果的に前向きな曲でコンセプトアルバムのストーリーが完結することとなったことや、また曲も目論見通りヒットしたことから、現在は一応納得していると言われている。本作品は、これまで以上にレコード会社やマネージメント(Don Arden)の干渉が強くなったにも関わらず、米国において期待したほどのセールス結果を残すことができなかった。このことは、その後のELO(特にジェフ・リン)の活動に大きな影を落とすことになっていく。2001年にはリマスター盤が発売され、アルバム未収録だった楽曲3曲が新たに収められた。
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