大根島の熔岩隧道
大根島の熔岩隧道(だいこんじまのようがんずいどう)は、島根県松江市八束町遅江にある国の特別天然記念物に指定された溶岩洞である。 国の天然記念物に指定された溶岩洞穴は日本国内に全13件あり、そのうちの大半を占める11件が富士山山麓の山梨・静岡の2県に集中しており、残りの2件が島根県大根島にある大根島の熔岩隧道と大根島第二熔岩隧道である。 本記事で解説する大根島の熔岩隧道は、地元では幽鬼洞(ゆうきどう)と呼ばれている。溶岩洞は環状(ループ状)のトンネルになっている旧洞と直線状の新洞が連結した複雑な形状をしており、総延長は206.6メートルである。1931年(昭和6年)7月31日に国の天然記念物に指定され、その後の1952年(昭和27年)3月29日には国の特別天然記念物に格上げされた。 2021年現在、一部崩落の可能性があることに加え、洞内に滞水する水位が高い状態が続いているため、危険防止のため洞口の周囲には金網が設置されており、一般の入洞は禁止されている。
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大根島の熔岩隧道の位置
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大根島の熔岩隧道(だいこんじまのようがんずいどう)は、島根県松江市八束町遅江にある国の特別天然記念物に指定された溶岩洞である。 国の天然記念物に指定された溶岩洞穴は日本国内に全13件あり、そのうちの大半を占める11件が富士山山麓の山梨・静岡の2県に集中しており、残りの2件が島根県大根島にある大根島の熔岩隧道と大根島第二熔岩隧道である。 本記事で解説する大根島の熔岩隧道は、地元では幽鬼洞(ゆうきどう)と呼ばれている。溶岩洞は環状(ループ状)のトンネルになっている旧洞と直線状の新洞が連結した複雑な形状をしており、総延長は206.6メートルである。1931年(昭和6年)7月31日に国の天然記念物に指定され、その後の1952年(昭和27年)3月29日には国の特別天然記念物に格上げされた。 この溶岩洞窟は古くから知られていた旧洞と、1925年(昭和元年)に新たに発見された新洞で構成されているが、いずれも約20万年前の同時期に形成された同一のものである。かつては富士山麓に多数ある溶岩洞窟と同じように、溶岩流の表面が冷えて固まった後に、まだ固まらない内部の溶岩が傾斜面に沿って流動し、外殻の下部を破って流れ去った空洞と考えられていたが、大根島の熔岩洞窟では、溶岩流の中に含まれる発泡した火山ガスが集合して複数のをつくり、これらのガスが移動することによって複数の空洞同士が連結されたもの、ガスの圧力によって表層部の溶岩層を持ち上げて形成された「ガス溜まり空洞」であると、近年の調査によって考えられるようになった。 2021年現在、一部崩落の可能性があることに加え、洞内に滞水する水位が高い状態が続いているため、危険防止のため洞口の周囲には金網が設置されており、一般の入洞は禁止されている。
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